「ランチェスターの第二法則」というものがあります。
これは銃を持った戦闘員同士が戦う際、人数が及ぼす戦闘力の差を計算するものなのですが、それによると「もし双方の武器の性能、戦闘員の技能が同じとする場合、その戦闘力は人数の2乗に比例する」とされています。
計算式は 人数^2×強さ で表されます。
(強さは武器や技能による指標で通常は1として計算する)
例えば味方5人で敵2人と交戦、武器はエアガンなので強さはほぼ変わらないものとして確率の計算をしてみましょう。
味方は5分の2の攻撃を受け、
敵 は2分の5の攻撃を受ける
分母を合わせて計算すると10分の4と10分の25となります。
つまり5人による攻撃は2人にとっては25の戦闘力があり、5人へ向けての2人の戦闘力はたった4しかない、ということです。
もし敵が味方と比べ2倍強いとして、ランチェスターの第二法則の方程式に当てはめて計算しても2人^2×2で…8。25には勝てません。単純計算で味方が7倍強くないと跳ね返せないことになります。
もし2人の敵が先に攻撃し味方が4人になって交戦し始めると味方の戦闘力は4^2で16、敵は2^2で4。続けてお互いに1人ずつ倒されても9と2の戦力差となり敵は殲滅される流れとなります。
こうした考え方はあくまで机上のものですが、戦術の原則の「戦力の集中」はこうした人数差を直接的に生み出し、「敵の側面を攻撃する」ことは一度に戦わなければならない敵が少ない側面から攻撃することで間接的に人数差を生み出し、優位に立つためのものだという事を理解しやすくしてくれます。
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